小学校中学年の頃④
4年生の半ばになると、母親が僕に中学受験をさせようと動き出した。
どうやら、従兄弟のおばさんがうちの母親に中学受験についてのアドバイスをしたことがきっかけらしい。
うちの母親は僕の友達の母親とも仲が良く、いろいろと情報交換をしていたようで、詳しい経緯はわからないが、ある日、友達2人と一緒に日能研のテストを受けにいくことになった。
友人2人と一緒に自転車に乗り、隣の町まで向かう僕。

みんなでテストを受験しにいくなんてことは初めてだったので、ワクワクしていたことを覚えている。
日能研の校舎に到着し、緊張しながらテストを受けた。
何科目の受験だったか忘れたが、試験が終わった頃には外は真っ暗になっていた。
なお、肝心の試験についてだが、わけがわからなすぎて、できたのかできてないのかすら、わからないほどだった。
算数は小学校で学習するような内容とはまるで違っていて、地頭の良さを確かめるような問題だった。
社会(?)は時事問題が多く出題され、普段からニュースを見たり、新聞を読んでいなければ絶対に回答できないような問題だったことは記憶に残っている。
再び自転車に乗り、自宅へと向かう。
自転車を漕ぎながら僕は言った。
「テスト難しくなかった? 全然できなかったよ・・・」
すると友達はこう答えた。
「うーん、結構できたと思うけどね」
(嘘つくなよ・・・あんな問題、解けるはずない)
そんな風に僕は思っていた。
それからしばらくして試験の結果が出た。
僕は見るも無惨な点数であった。
このテストは入塾テストとしての側面もあったらしく、僕は当然のように不合格。
一緒に受験した友人の点数はわからなかったが、1人は最上位のクラスに、もう1人は真ん中のレベルのクラスに入塾できるとの通知がきたという話を後から聞いた。
僕は頭が悪い人間だったのか。
その時、僕は生まれて初めて挫折を味わったのだった。
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