高校生の頃③

高2で理系クラスに進んだ僕の周りには、案の定、友達が誰もいなかった。


だが、理系には勉強ができる、できないに関わらず真面目な生徒が多かったため、勉強をする環境は整えられていたように思う。




ある時、教室で昼食を食べていると、窓際に1冊の本が置かれていることに気づく。


手に取って見てみると、受験勉強のやり方について書かれた本であり “和田秀樹”という灘高校から東京大学理科三類(医学部)に現役合格した著者によって書かれたものだということがわかった。



パラパラっと数ページ読み「これだ!」と思った僕は、その日の夕方、紀伊國屋書店まで行って、この本を購入したのだった。



家に帰ってじっくり読んでみると、そこには実践的な勉強法(和田式勉強法)が詳細に書かれており、この通りに勉強すれば自分も東大にいけるのでは?と本気で思ったことを覚えている。


中でも「数学は暗記である!」という記述は、当時数学が壊滅的に苦手だった僕にとっては、まさに目から鱗であり、勇気づけられた。





「塾に通っていない僕が大学受験を乗り越えるにはこの“和田式勉強法”で学習するしかない!」



そう考えた僕は、本に書かれているおすすめの問題集、参考書をすべて買ってきて、手順通りに受験勉強を開始した。



高校2年生の夏休み前の出来事であった。




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