小学校中学年の頃②
小学校3年生に進級すると、母親に「勉強しないとちゃんとした人間になれない」と言われるようになった。
ちなみに僕の母親は(美術系)短大卒、父親は高卒であり、中学高校の内容はおろか、小学校の基礎的な学習内容すら全く身についていない。
つまり母親の理論によると、父も母も“ちゃんとした人間ではない”ことになる。
まぁそんなことはいいとして、僕は母親に“日能研ジュニア”という通信教育的(?)な教材を与えられた。
この教材は毎月自宅に冊子が送られてきて、そこに載っている問題を解いた後に返送すると採点してくれるという、いわば“小学生向けのZ会”のようなものであった。
“日能研ジュニア”はその名称の通り、日能研がかつて提供していたサービスであり、内容は“たぶん”難しかったのではないか、と思う。
なぜ“たぶん”なのか??
それは、僕がこの教材に載っている問題を“まともに解いたことがほぼない”からだ。
僕は母親に無理やり教材をやるように言われただけであり、僕自身、勉強をしたいなどとは微塵も思っていなかった。
だから、母親にバレないように、巻末に載っている解答を丸写しし、時には一部を故意に間違えて答案を提出していたのである。
さて、その結果どうなったかわかるだろうか?
ほぼほぼ解答を丸写ししていた僕の答案は「素晴らしい!」と評価され、自宅にはトロフィーが送られてきたのだ。

このトロフィーを手にした時、僕は何とも言えない“罪悪感”のようなものを感じたことを覚えているが、今となっては良い思い出だ。
僕の人生でトロフィーを手にしたのは、後にも先にもこの1回だけである(2026年現在)
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