大学生の頃④
大学2年生にもなると、同じ学年の一部の男子と女子が付き合っている光景を目にする機会が多くなった。
もちろん、僕は彼らについて何一つ知らないわけなので、実際のところはわからないが、教室内やキャンパス内での様子を見る限り、どう考えても付き合っているようにしか見えないと感じることが多々あった。
そして、ここで1つ、僕は“あること”に気づいたのである。
それは“彼女がいる男子” “彼氏がいる女子” の中に1人たりとも不細工な人間がいない、ということだ。
「何を当たり前のこと言ってるんだ」という声が聞こえてきそうだが、当たり前だと思っていることに目を向ける、というのは重要である。
とりわけ “彼女がいる男子”に関して言えば、90%がイケメン、残り10%はフツメンであり、ブサメン、キモメンの割合は0%であった(ただしこれはあくまで個人の主観による)
気づくのが遅すぎる、と言われたなら、それはその通りだ。
僕は中学、高校と男子校だったわけで、目の前で同級生の男女が付き合っている様子を見たことは、これまで一度もなかった。
“顔”ってすごく大事なんだ。
僕は“顔の重要性”をこの時に初めて自覚した。
(・・・ということは、顔がマシになれば“ぼっち”から抜け出せるのでは??)
そんなふうに考えた僕は “顔をマシにする方法”をネットを駆使して調べまくった。
そして、その結果、たどりついた答え、それはダイエットをすることだった。
ちなみに、2つ前の記事でも書いたが、僕はこの頃、実験があるせいで大学生活に疲弊しており、食欲が減退していた。
そのため、大学入学時と比較すると、体重は減っていたわけだが「どうせならもっとガッツリ体重を減らして別人になってやる!」と考え、本格的にダイエットに取り組むことにしたのだ。
そんなわけで、僕はダイエット関連の情報を徹底的に調べ上げ、1つのダイエット法に目を付けた。
“低インシュリンダイエット”だ。
これはGI値の低い食品を意図的に摂取することで、すい臓から分泌されるホルモンである「インシュリン(インスリン)」を少なくするダイエット法である。
インシュリンは血液中の糖を細胞内に取り込ませ、血糖値を下げる働きをするが、その際に糖を脂肪に変えてため込むため、肥満の原因となり得る。
低インシュリンダイエットを行うことで、糖が脂肪に変換されるのを抑制できる、という理屈だ。
医学的根拠も十分あると感じた僕は、近くの書店まで行き、低インシュリンダイエットに関する本を購入。

ここに書かれている内容に基づいて、僕は学食で“山菜そば”ばかり食べるようになった。
学食で提供されていた“山菜そば”は当時280円ぐらいで安く、ボリュームもまぁまぁだった。
また、寮での朝食、夕食に関しても、米やパンといった炭水化物は食べずに廃棄。
土日もマクドナルドや吉野家には行かずに、チェーン店のラーメン屋で、あっさり目のラーメン(スープは半分残す)を食べることを心掛けた。
半年後、僕の体重は66 kgから54 kgに激減し、外見は幾分マシになったような気がしたのだった。
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