中学生の頃②
入学してしばらくすると授業が始まった。
だんだんとクラスメイトとも打ち解けてきて、仲良くなっていく。
私立中学なので、みんな住んでいる地域はバラバラであり、自然と“どこから通学しているのか”という話で盛り上がった。
学校から相当離れた、埼玉県から通っている生徒もいて驚いたが、クラスの中には僕の自宅と距離的に比較的近いところに住んでいる人間もいた。
隣の席の“野田くん”である。
彼は芸能人でいうと“杉浦太陽”に似た、かわいい感じのイケメンで、誰からも慕われる雰囲気を持っていた。
たまたま家が近かったことがきっかけで、僕と野田くんは仲良くなり、毎朝、彼と待ち合わせをして一緒に通学することに。
ある時、野田くんが自宅からゲームボーイを持ってきて、通学の電車の中でプレイしていた。
話を聞くと“ポケットモンスター”という育成ゲームで面白いらしい。
興味を持った僕は、その日の授業が終わり、学校から帰るとすぐにお年玉を握りしめて近くのゲームショップに向かった。
野田くんが“ポケモン赤”を持っているので、僕は“ポケモン緑”を購入。

自宅に戻ってやってみると、あまりの面白さに時間を忘れて没頭してしまった。
翌日、学校で友達とする会話はポケモンの話題のみ。
その後は狂ったようにポケモンをやり込み、レベル1だったフシギダネは、あっという間にレベル100のフシギバナになった。
野田くんは“通信ケーブル”を持っていたため、休みの日は彼の家に行って、通信交換や対戦をして遊ぶ日々。
次第に、クラスでもポケモンにハマっていく人が増えていき、それとともに友人も増えていく。
僕は中学1年生の1学期を順風満帆にスタートさせたのだった。
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