幼稚園の頃②
この頃の記憶は断片的にしかない。
母親と手をつないで幼稚園まで歩いていた自分。
幼稚園に行く前にお腹が痛くなって、正露丸を飲まされたんだけど、臭すぎて吐き出した自分。
外で雨が、しとしと降っているのを、階段のところにある窓から眺めていた自分。
幼稚園の部屋の一室で、机に座ってひらがなを書く練習をしていた自分。
これらは僕の頭の中の奥底で、おぼろげに覚えている光景であるが、1つだけ“はっきりと覚えていること”がある。
それは幼稚園の卒園式でのことだ。
卒園式では仲の良い友達で集まってグループを作り、写真を撮ってもらうことになっていたのだが、僕は1人ぼっちだった。
だから僕は仕方なく女子3人組のグループに入れてもらい、写真を撮ってもらったのである。

なんとも恥ずかしい気持ちになったことを今でも鮮明に覚えている。
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