大学生の頃⑨
大学3年生になると、講義はより専門的になっていった。
ただ、前期と後期の定期試験で苦労した記憶はあまりない。
というのも、学ぶ内容が専門的で難解になるほど、テストで出題できるポイントは狭まっていき、過去問による対策が容易になるからだ。
こうして時は経ち、3年生の終わり頃。
研究室配属が行われ、僕は化学系の研究室に配属されることになった。
ちなみに研究室配属に関してだが、一般的には成績が上位であればあるほど有利に研究室を選ぶことができるとされる。
ただ、うちの学科は成績上位者20名ぐらいが、優先的に配属され、残りの枠を普通以下の成績の人で埋めていくシステムとなっていた。
各研究室につき5名ぐらいの定員が決まっていて、人気がある研究室は“じゃんけん”をして枠を争うことになるが、僕が配属された研究室はさほど人気があるわけではなかったので、特に何の問題もなく配属先を決めることができた。
そして、いよいよ大学4年生。
この頃には卒業に必要な単位はおおよそ取得しており、あとは卒論を書き、卒論発表をするだけ、という状態になっていた。
新4年生で僕の研究室に配属されたのは僕を含めた男子学生3名と女子学生2名の合計5名。
(大学院生を含めると合計で15名ほど)
学籍番号が僕と近かった“ホスト軍団”とは違って、彼らは非常に友好的であった。
4月にはみんなで山に登って、お花見。
山の上に咲き誇る桜は本当に綺麗で、この時の光景は今でも僕の心の中に深く焼き付いている。
(まさに↓の画像の景色そのもの)

ここで、僕は大学に入学して初めて人と交流することの楽しさを知ったのであった。
4年次の研究については教授がいくつかテーマを決めて、その中から興味があるものを1つ選ぶ形となった。
僕の研究テーマについては書くことはできないが、基本的に、決まった工程の実験を何度も繰り返してデータを集めることが中心である。
要するに、さほど面白味もないし、苦労することも少なかった。
そんな感じで、研究に対しての“やる気”があまりなかった僕であったが、1つ興味を持ったことがあった。
それは“株式投資”である。
僕の研究室には全部で10人ほどの大学院生がいたのだが、そのうちの3人がパソコンでYahoo!ファイナンスの画面を開いて、株価をチェックしていたのだ。
今現在の大学生や大学院生が投資をしていても大して驚かないが、この当時に大学院生10人のうち3人が投資をしていた、という事実は正直凄いことだと思う。
さすがに国立大学の学生というだけのことはある。
僕は大学院生の先輩に投資について簡単に教わった後、親に必要な書類を郵送してもらって、丸三証券に口座を開設した。
ちなみに、なぜ丸三証券にしたのかと言うと、現在のSBI証券や楽天証券のように、取引手数料が0円の証券会社はこの当時はなく、丸三証券は手数料が安い証券会社の1つとして知られていたからである。
口座開設後、僕は嬉々とした気持ちで、貯金してあった全財産43万円を入金し、マザーズやJASDAQに上場していた、よくわからないインターネット関連企業(合計3社)の株を買ったのであった。
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