大学生の頃⑧
1年次と2年次の前期までは、講義を1人で受け、サークル活動がない日は誰1人とも話さない日々を送っていた僕だったが、2年後期からは状況が変わった。
僕が所属していたサークルに、とある男子学生(所属する学科は僕と異なる)が入り、僕に絡んでくるようになったことで、共通講義(別の学科の学生も受講する講義)を一緒に受けることになったのである。
要するに共通講義を受けている間は“ぼっち”ではなくなったわけだが、僕の内心は複雑であった。
なぜなら、その男子学生(知人Tと呼ぶことにする)は性格が最悪な人間だったからだ。
知人Tは知り合いになった人間全員を“自分を支えるしもべ”だと公言しており、とにかく他人を利用することばかり考えていた。
大学での成績は極めて優秀であり、どの科目の点数も学内トップレベル。
しかしながら、僕の成績については常に馬鹿にしてきて「お前、高校時代、偏差値いくつだったんだよ?」などと言ってくる始末。
ちなみに知人Tは大学受験生時代の模試によると、東大に普通に合格できるレベルだった(模試の成績表を見せつけられたことがある)
と、まぁそんなわけで、僕は知人Tと仲良くしたくはなかったわけだが、ぼっちになるのも嫌なので、仕方なく一緒にいることにしていた。
当然、そんな大学生活を送っていると、以前とは違うストレスが溜まってくるわけで、精神的にもよろしくない。
そこで、僕はストレス解消のための手段としてカラオケに行くことにした。
当時 “1人カラオケ”はまだあまり一般的ではなく、最初のうちはカラオケ店を利用するのに躊躇したが、慣れればどうってことはなかった。
お店は“コート・ダジュール”というAOKIホールディングスのグループ会社が運営するカラオケチェーン店である。

僕は大学時代は勉強に専念していたため、バイトは一切やらなかったが、ダイエットをしていた影響で、食費があまりかからなかったので、仕送りの余ったお金をカラオケにつぎ込むことができた。
週に1~2回のペースで1回に2時間の利用。
なお、僕がカラオケにハマっていったのは大学生活にストレスを感じていたから、という理由だけではない。
以前の記事にも書いたが、親友だった野田くんとカラオケに行った際に1曲も歌えなかったことが悔しくて、どうしても練習したかった、ということもある。
(次に誰かとカラオケに行く際には絶対に歌えるようになってやる!)
そんな思いで、僕は同じ曲を20回も30回も歌いまくっていた。
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