しょこたんウォッチャーだった頃⑦

クレーンゲームの大会が終わると “燃え尽き症候群”のような状態になり、クレーンゲームに対する情熱が少しずつ失われていった。



そして、時期はやや前後するが、しょこたんウォッチャーとしての情熱も一時ほど大きいものではなくなっていた。



これはおそらく、何十回とライブでしょこたんの歌声を聴いたり、握手会で本人と直接触れ合うことで、自分自身の中で“達成感”のようなものが出来上がってしまい、昔のような感動やときめきを感じにくくなってしまったことが原因だと考えられる。

↑しょこたんが描いてくれた“天元突破グレンラガン「ヨーコ」のイラスト”(上段は当時のマネージャーの上山さんが描いたもの)





なので、この頃はしょこたんだけでなく、他の芸能人のイベントにも参加するようになっていた。


特に印象的だったのが、女優の戸田恵梨香さんがCECIL McBEE(セシルマクビー)とコラボして制作された写真集のイベントである。




このイベントは福家書店にて、整理券の先着配布に勝ち抜いたファンのみが参加できた“握手会”で、直筆サイン入り写真集をゲットできるということもあって参加を決めたのだった。




書店内で1時間ほど列に並んで待ち、いよいよ僕の番となる。



目の前に現れた戸田恵梨香さん。


テレビで見るよりもはるかに美人で圧倒された。



僕の手をしっかり握って、目を見つめてくる。





「応援してます、頑張ってください!」


と緊張しながら言葉を発する僕。



笑顔で「ありがとう!」と言ってくれる戸田さん。





・・・と、ここで予想外の事態が発生。


握手会で1人に与えられていた時間が想定よりも長かったのである。




いつもの、しょこたんの握手会では一言話すだけで終わりなのだが、今回はおそらく1人20秒~30秒近く割り当てられている。





(やばい、、、何か話さなくては、、、)


そんなことを考え、咄嗟に思いついたのがドラマ「LIAR GAME(ライアーゲーム)」であった。




実は僕はLIAR GAMEの大ファンであり、原作漫画だけでなく、フジテレビのドラマに関してもDVD BOXを購入して何度も繰り返し視聴していた。



そんなわけで


「ライアーゲームの神崎直(戸田恵梨香が演じる主人公)の演技がすごく好きで、ドラマ何回も見てます!続編もし出たら期待してますね!」


と僕が言うと、戸田さんはすごく喜んでくれた。






今、僕はこのブログを書くことで、当時を思い出しているわけだが、1つ気づいたことがある。



それは“僕は相当ラッキーだった”ということだ。





現在40代の僕であるが、いまだにLIAR GAMEのドラマを見直すことがある。


それぐらい好きな作品に対する思いを、ドラマの主人公を演じる女優さんに直接伝えることができたのだ。





こんな幸せなことはないではないか。




絶望に満ち溢れ、救いようがなかった20代の僕にとって、この戸田恵梨香さんとの握手会は間違いなく人生の最高の瞬間の1つであった。




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