浪人生の頃①
大学受験に失敗したことで、もはや高校の卒業式など、どうでもよくなっていた。
大して感傷に浸ることもなく高校を卒業した僕は、予備校のパンフレットを取り寄せて見比べることから始めた。
ちなみに当時の受験生の間では代ゼミはちょっと微妙だと言われていて、河合塾は模試のせいで良い思い出がなかった。
(2000年代後半以降に台頭した、東進ハイスクールはこの時代はまだ一般的ではなかった)
これらの点を踏まえ、僕は駿台予備学校 横浜校に入校することにしたのだった。

4月になると駿台の入学ガイダンスが行われ、講師から勉強についてのアドバイスがあった。
そこで聴いた話が今でも印象に残っている。
「君たちは負けたからここにいるんだ。負けたってことは今までやっていたことが間違っていたってことだ。ここで勉強のやり方を変えないとまた同じ失敗をすることになる。“どこかのお医者さん”が言ってる勉強法をやって落ちた人、この中にいるんじゃないのか?」
“どこかのお医者さん”というのは心当たりがある。
(あの人のことだ・・・)
僕は和田式勉強法と決別することに決めた。
なお、このガイダンスの時に僕は隣の席に座っていた女子と一言か二言、話をしたがそれ以降、予備校内で同年代の学生とは誰一人とも話をした記憶がない。
つまり、僕には仲の良い友人が1人もいなかった。
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