高校生の頃①
僕の学校は中高一貫校であったため、エスカレーター式に進学し、難なく高校生となった。
一般的な男女共学の学校の場合、高校生ぐらいからおしゃれに対し敏感になるわけだが、僕の通っていた学校は一部のスクールカースト最上位層を除いて、おしゃれを気にする学生はあまりいなかった。
僕はというと、近所の床屋で髪を切り、母親がイトーヨーカドーとかで買ってきた服を何も考えずに着ているような生徒だった。
髪型は“センター分け”で当時の僕はそれが結構イケてると思っていた。

(注)実際の僕はこの画像の男子生徒みたいにかっこよくはありません(泣)
親友の野田くんは元々おしゃれだったが、髪型にもこだわっていたし、洗顔グッズや男性化粧品(スキンケア用品)などを持ち歩いていたりして、おしゃれ度合いにさらに磨きがかかっていた。
ちなみに今の高校生は男子でも男性化粧品を使用している人がかなりいるが、今から20年以上も前に化粧品を使っていた男性はかなりレアだったと思われる。
そんな野田くんであるが、ある時、僕は彼に「友人Kたちと付き合うのやめなよ、アイツらと一緒にされるよ」と言われたことがある。
野田くんの言おうとしていることはよくわかる。
彼はスクールカーストの最上位に位置しており、学校の人気者だ。
そんな彼の友人であるはずの僕が、友人Kを中心とした最底辺層と一緒にいる。
周囲の人間の目もあるし、野田くんにとって都合が悪いのは明らかだ。
僕は彼に対し「うーん、まぁたしかにそうなんだけどね・・・」
と曖昧な回答をしたが、友人Kたちと縁を切るつもりはなかった。
僕には「お前らは底辺層なんだから付き合えねーわ」などと良心が痛む発言をすることは絶対にできない。
・・・というか、僕自身、気づいていたのである。
“僕も最底辺の人間なんだ”ということに。
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