大学生の頃①
3月の下旬。
母親と母方の祖母と一緒に、寮までいき、近くのイオンで生活に必要なテレビや布団、枕などを購入した。
これで問題なく下宿生活を始めることができる。
それにしても、もうほぼ4月だというのに気温が低い。
東京とは気候が違うのだということを僕は肌で感じていた。
翌日ぐらいに、大学の講堂にて、入学手続きが行われ、いよいよ正式にこの大学の学生となった僕。
そして4月に入り、いよいよ入学式。
スーツを着て、ネクタイを締める。
緊張しつつ大学内の講堂に入ると、そこには相当数の学生が集まっていた。
厳粛な雰囲気の中、式は執り行われ、1時間ほどで終了。
その後はどうだったかあまり覚えていないが、入学式当日はさほどやることはなかった気がする。
母親と祖母と3人で晩御飯を食べて、ここでしばしの別れ。
僕はホームシックになることはないだろう、と思っていたが、親と離れて暮らす、というのが現実になると多少の寂しさを感じた。
そして入学式の翌日。
うちの大学では、入学して早々、英語の試験があり、その結果で英語のクラスが決定される。
なお、一番下のクラスになると、単位に支障が出ると聞かされていたが、僕は英語が得意なので大丈夫だろうと考えていた。
試験の教室は学部・学科ごとに分かれており、教室内の長机には学籍番号が書かれた紙が貼りつけられている。
番号を確認しつつ、席に着くと、僕は“あること”に気づいた。
それは僕の座席付近だけ“様子がおかしい”ということだ。
僕の左隣には赤髪イケメンのホストっぽい男子と、シルバーメッシュの髪のホストっぽい男子、右隣にはやたら気が強そうで派手な雰囲気の眼鏡女子と小柄な女子が座っている。

これはおかしい。
教室内の学生を見るとほとんどの学生は真面目な印象なのに、なぜここだけホストクラブのようになっているのか。。
頭が混乱して、もはや英語の試験どころではない。
実際、英語の試験は内容的に難しかったわけだが、集中力を欠いていたこともあり、あまりできなかった。
なお、試験終了後、僕は彼らに話しかけ、仲良くなろうと試みたが、反応は薄く、あまり僕と関わりたくない、といった感じの印象を受けた。
結果的に、赤髪イケメンのホスト系男子とシルバーメッシュの髪のホスト系男子が仲良くなり、眼鏡の女子は、その隣の小柄な女子と仲良くなっていた。
つまり、僕は“ぼっち”になった。
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