浪人生の頃➉
英語、数学、国語、化学、生物、倫理。
それぞれの科目の“基本”を習得できたと判断した段階で、すぐに“過去問演習”を開始した。
過去問演習と聞くと、ぱーっと解いて終わり、みたいな印象を持つかもしれないが、そんな程度の演習では合格できない。
具体的な勉強法は以下の通り。
【英語】センター英語は対策する必要がないので無視。2次試験で出題された長文(約20題)を精読してから音読(約50回)
【数学】過去問(20年分)をすべて暗記。何も見なくても瞬時に解法が思い浮かぶ状態にする。講義型参考書(ASOシリーズ・細野シリーズ・マセマシリーズ)を使って標準問題の解法記憶を継続。センター数学は過去問を時間計ってひたすら解く。
【国語】現代文は無視。古文と漢文はセンター試験(1990年以降の過去問すべて)で出題されたものを精読してから音読。
【化学】過去問(20年分)をすべて暗記。何も見なくても瞬時に解法が思い浮かぶ状態にする。
【生物】過去問(20年分)をすべて暗記。何も見なくても瞬時に解法が思い浮かぶ状態にする。合格48講と合格24講の問題を繰り返し暗記。
【倫理】センター試験(1990年以降の過去問すべて)で出題された問題をすべて暗記。
模試に関しては受ける必要がないと考えていたため、夏以降はほとんど受験しなかった。
前述した対策メニューをこなすだけで精一杯であり、余裕は全くない。
そんな感じで毎日毎日勉強を続けていると、あっという間に月日は流れ、1月のセンター試験を迎えることになった。
センター試験当日。
国語は現代文に苦戦し絶望したが、古文と漢文は多少できた感じはした。
英語と倫理は余裕だった。
センター試験2日目。
理科2科目は過去問のオンパレードで余裕。
数学はⅠAは問題なかったが、ⅡBでやや時間が不足する展開。
しかしながら、過去問演習を繰り返していたおかげで、何とかギリギリ踏みとどまった。
【結果】
はっきりとは覚えていないが、たしか総合で85%ぐらいの得点率だった。
(英語と化学、倫理が95%ぐらい、生物が90%ぐらい、数学IAが85%ぐらい、数学ⅡBが75%ぐらい、国語が65%弱だったはず)
国語さえもうちょっと出来ていれば・・・と悔やまれたが仕方がない。
総合得点は想定の範囲内だったので、第1志望の国立大学に出願することにした。
そして2月。
まずは東京理科大学の工学部工業化学科と理工学部工業化学科の試験。
2年連続不合格になっている理科大であったが、今回はどちらの学部もかつてないほどに抜群の手ごたえであった。
2月中旬。
インターネットでの合格発表。まずは理工学部。
結果は・・・・・合格。
正直、かなりできた感覚はあったので、合格だろうと思っていたが、とりあえず良かった。
これでもうこれ以上、浪人する必要はない。
ちなみに、僕の志望としては 工学部>理工学部 であったので、入学金はまだ振り込まず保留とした。
次はいよいよ国立2次試験だ。
僕が志望した国立大学の2次試験は2日間にわたって行われる。
試験1日目の前日夕方に予約していたホテルに到着し、これまで何度も繰り返し暗記してきた“過去問”の最終チェックを行った。
夜は緊張でなかなか寝付けなかったが、睡眠改善薬のドリエルを服用してなんとか就寝。
そして試験1日目。
初めて訪れた、国立大学のキャンパスの広さに圧倒されながら、試験会場となる教室に向かった。
初日の試験科目は英語と理科(化学・生物)である。
例年、英語と理科は標準的な出題が多く、ここでいかに点数を稼げるかが勝負の分かれ目となる。
試験を終えた後の感触は良好。
出題はおおむね予想通りであり、1日目を終えた時点で「これはいける!」という気持ちになった。
その日の夜は疲れていたためか、早めに寝付くことができ、2日目へ。
試験2日目の科目は数学。
毎年そうだが、数学の難易度はやや高く、高得点は見込めない。
しかしながら、難しいとはいっても、おおよその傾向は決まっており、対策は可能であった。
そして、僕が受験した年度も例年とまったく同じ出題傾向だったのである。
2日間の試験を終えた後の印象としては、英語は7割5分~8割、化学は約7割5分、生物は論述問題でやや苦戦し約7割の出来、といった感じだった。
最も重要な数学は大問4題のうち、2題は完答。残り2題でちゃんとできたのは(1)だけで、(2)以降は部分点狙い。
数学の出来が微妙に思うかもしれないが、これは実は事前に想定した通りであり、僕としては最善を尽くした結果であった。
こうして僕の大学受験は終わりを迎えた。
試験2日目の翌日は軽く観光して、自宅に戻る。
東京の自宅に帰ると、速達郵便が届いており、中には理科大工学部の合格通知が入っていた。
実は国立2次試験の日が理科大工学部の合格発表の日と被っていたため、メンタル面を考え、理科大の結果については国立2次試験が完全に終わってから確認することにしていたのである。
そんなわけで、無事に第2志望の工学部に合格したので、入学金を納付し、進学先を確保した。
そこから国立大学前期日程の合格発表日までは一瞬であった。
すでに理科大に合格しているため、気持ちに余裕はあるが、やはり発表日が近づくとそわそわしてくる。
合格発表は学内掲示板に受験番号が張り出される昔ながらの方式であり、今回は母親もついてきたので、一緒に大学のキャンパスに向かった。

掲示板の前に着くと、すでに発表は行われており、多くの学生が集まって歓声を上げている。
僕はゆっくりと掲示板の前まで歩いていき、番号を探した。
あった。
今でも僕はその光景を鮮明に思い出すことができる。
遠回りしたけど、志望校に合格することができた。
やっとみんなに追いついたのだ。
僕は嬉しかった。
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